父の逝去に際には、お坊様方に大変お世話になりました。
8月になり初盆を迎えることになりました。
ここで、ちょっとしたトラブルが起きましたのでまたご相談をさせていただきたく書き込ませていただきます。

実は父の逝去から通夜・告別式・49日の法要を通して妹夫婦との間に諍いが起きました。発端は父が逝去した日に断りを入れたとはいえ妹が父の元を離れ、家に帰宅した事に端を発します。通夜告別式でも自分は嫁いだ者であるからと弔問に来てくださった方々にろくな挨拶もしませんでした。私は喪主である母を支える役目に徹していたため気にはしませんでしたが、父の妹である叔母が49日の日に妹夫婦の対応に業を煮やし意見をしました。
その結果、自分たちと私たちの周りとでは価値観が絶対的に違うのだとの理由から、私たち親族とは一切かかわりあいたくないと言ってきました。母が病気になろうと死のうと一切連絡をしてくれるなとまで言うのです。
 
父の初盆を迎えるにあたり、お参りくださる方々に対する対応は私と母で行うと決めていたのですが、私が体調不良のため妹に対応を依頼するしかないと電話をしたところ、私たち家族はそれぞれに予定が詰まっている。それに縁を切ったのだから父の仏前にもお参りはしないと言われました。
価値観の違いと父の供養は違うだろうと言うと、私は父の仏前にお参りするという方法ではなく、自分の方法で父を供養する。あなた(私)が父を供養するよりも私の供養の方が何倍も父が喜ぶだろうと言うのです。
父の初盆会は自宅で行うのですが、私は私なりにひと月前からこつこつと準備をしお客様に失礼のないようにとの思いでいるのに、そのようなことを言われて本当に落ち込んでいます。

このままは初盆会事態を取りやめてしまおうか。
怒りのあまりにそんな思いがよぎったことも確かですが、お忙しい中を時間を割いていただく菩提寺の住職をはじめお参りした頂く皆様の気持ちを考えればそうもいきません。
ただ、心の中に芽生えた怒りや落胆、困惑をお盆を迎える前に収めるにはどうしたらよいのだろうかと思い、ここに書き込みをさせていただきました。やっぱり妹夫婦の意見が正しくて私の方がおかしいんですかね?



A. ご出席出来る方だけで。大切なのは参加者ではありません。

こんばんは。亀山純史と申します。

妹夫婦がご相談のような態度をとることは、あなたにとっても、またお母様にとっても、大変残念なことでしょう。しかし、あなたと妹夫婦のどちらが正しいかをここで決めたところで、妹夫婦に変化が生じ、初盆の法要の持ち方が解決される、ということはないでしょう。

どの法要にしてもそうですが、法要への出席者は都合がつく人だけでも仕方がないでしょう。確かに親族であれば、出席するのが当たり前と思うかもしれませんが、初盆の場合は期間がお盆期間に限られていますので、仕事の都合上、どうしても出席出来ない、といった場合はあります。また、今回のご相談のように、仲が悪く、はじめから声をかけなかった、という場合もあるようです。

法要は怒りや愚痴のはけ口の場ではありません。それとは逆に、日頃から怒りや愚痴の中に生きている自分を、仏様を前にして、静かに見つめ直す場でもあるのです。くれぐれも、初盆会の場が愚痴大会になってはいけません。読経を時には静かに手を合わせ、読経が終わったら愚痴の言い放題では、(多くの人は気づいてはいませんが、)せっかくの初盆会も台無しです。

以上が私からの回答です。無事に初盆会を迎えられることを、お祈りいたしております。