私の話を聞いて頂けますか?

昨年の10月末に、お隣が引っ越しをして、空き家になり、売りに出しているようです。

いずれ新しい住人が購入し、引っ越ししてくると思うのですが、どのような人達が引っ越ししてくるか不安で不安で仕方ありません。

もし近所迷惑な方だったらどうしよう。
変な人が引っ越してきたら、今の生活が乱されるかもしれないと、とても不安で、不動産屋の内覧などで人が出入りすると、ずっと不安で気になってしまいます。
 
未来の事なんて誰も解らないし、もしかしたら素敵な人が越してくるかもしれないし、どんなに心配した所で、自分の思いどおりになる事でもない、とわかっているのに、不安で仕方ありません。
どうすれば、不安な気持ちを押さえる事ができますか?
お坊様も不安を抱える事がありますよね?
皆様、どうされてますか?




A. ただ今日なすべきことを熱心になせ。

こんにちは。亀山純史と申します。

「未来の事なんて誰も解らない」
「どんなに心配した所で、自分の思いどおりになる事でもない」
まさにその通りです。
そしてそのような思いは、あなたの隣に引っ越して来る人も抱いているでしょう。さらには、引っ越して来るお隣さんが、心地良くあなたの隣で生活出来るかもわかりません。あなた自身は問題なく生活していると思っていても、あなたのちょっとした行為が、お隣さんの気分を害するかもしれないのです。
3月・4月は転勤、入社、入学のシーズンです。みんなあなたのように不安を抱えています。
お釈迦様はおっしゃいました。

「過去を追うな。未来を願うな。 過去はすでに捨てられた。そして未来はまだやってこない。 だから現在のことがらをそれがあるところにおいて観察し、 揺らぐことなく動ずることなく、よく見きわめて実践せよ。 ただ今日なすべきことを熱心になせ。」(『中部経典』)

今、あなたが抱くような不安に対して、私たちが取るべき行動は、まさにお釈迦様の「ただ今日なすべきことを熱心になせ。」というこの言葉に尽きると思います。